Web APIのロードテストに使えるサービスまとめ

Web APIは自動化を担う仕組みになりますので常に一定のパフォーマンスが求められます。単純にアクセスしてレスポンスを返せばいいだけでなく、パラメータに対してロジックを実行した上で素早くレスポンスを返す必要があります。

今回はそうしたWeb APIのパフォーマンスをテストするロードテストに使える外部サービスを紹介します。

On Demand Load Testing for Developers & Testers | Load Impact

専用のツールを使って操作を記録し、その操作スクリプトに従ってロードテストを行います。スクリプトを修正し、異なるアクセス方法に変更することもできます。さらに異なるロケーションからのテスト(例えばイタリアなど)が行えたり、モバイル回線を使ったテストにも対応しています。

Application Load Testing Tools for API Endpoints with loader.io

無料で使えるのが大きなポイントのロードテストサービスです。APIも用意されていますので、Web API開発と組み合わせた運用も考えられるでしょう。

Performance and Load Testing from the Cloud - Blitz by Spirent

同時に20万の仮想ユーザおよび8つの異なるロケーションからのアクセスをサポートしています。Google ChromeとFirefox向けに機能拡張が提供されており、それを使うことでテストが容易に作れるようになります。自動化のためにはRuby向けのライブラリやAtlassian製のCIサーバと連携ができるようです。

Test Automation for DevOps

パフォーマンステスト、CI連携のテスト、そしてモバイルパフォーマンステストが大きな特徴となっています。Apache JMeterと100%の互換性があります。テストについてはSeleniumを使っています。

API Performance Monitoring · Runscope

テストは世界中の各地域から実行でき、Slackをはじめとして各チャットサービスに結果を投稿できるようになっています。監視サービスを含んでおり、問題が発生した時にすぐに気づける仕組みも提供されています。

Cloud Testing Platform | Cloud Load Testing for APIs and Websites, API & Website Monitoring and Website Speed Testing Tool for APIs, Websites and Mobile Applications

Web APIのロードテストはもちろん、通常のWebサイトのモニタリングやスピードテストも行えるようになっています。

Apica | Advanced Load Testing Solutions. Flexible Load Testing Service Plans

エンタープライズ向けにサービス提供されており、ハイボリューム(200万仮想ユーザ以上)でのロードテストが可能です。APIも提供されていますのでCIとの連携も行えます。

LoadUI - The Home of Load Testing | API Load Testing Tool

LoadUIはSaaSではなくダウンロード型のソフトウェアになります。サーバの監視機能もあり、SaaSでは導入がしづらい企業においては良い選択肢になるのではないでしょうか。


ロードテストは負荷テストに比べてより実践的なデータを送受信するテストと言えるでしょう。そのためテスト設計が大変ではありますが、一度組んでしまえば後は自動化した上で開発する度にテストを自動実行できるようになります。

その上でデータが蓄積されて徐々に性能が劣化していくのをいち早くつかんだり、特に重たい処理を知ることで改善につなげることもできるでしょう。ぜひ使ってみてください。

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