主なxTechの種類

前回はxTechについて紹介しましたが、今回は主なxTechの種類を紹介します。自分に近い市場があるか、ぜひご覧ください。

なお、各名称については確定していないところもあり、呼び方が異なる場合があります。

FinTech

言わずと知れた金融×テクノロジーです。ここ1、2年ほど銀行を中心に盛り上がってきています。APIの開示には個別の契約が必要な場合が多く、FinTech参加企業によるエコノミーが構築されてきています。

RetailTech

物流、倉庫などを主体とした流通に関する分野です。物流業界は効率的な配送や再配達システムなど、元々高度なテクノロジーが使われています。さらにそのビッグデータを活用することで新しいサービスが生まれる可能性があるでしょう。

MarTech

マーケティング×テクノロジーです。特に強いのがSalesforceで、CRMを軸に独自のAPIエコノミー、パートナーシップが構築されています。

他にもEメールマーケティングであったり、オートメーション、効果測定などの分野においてテクノロジー利用が広がっています。

EdTech

教育分野になります。元々かなりインターネット利用が遅れている分野ではありますが、タブレットによる電子教科書など徐々に進められています。

MedTech

医療分野です。法律的な規制が厳しい分野ではありますが、ここ数年技術革新が進んでいます。遠隔地医療であったり、A.Iを使った簡易診断など医療が十分に提供されていない地域において注目が集まっています。

HRTech

人事×テクノロジーの分野になります。教育や医療と同じく、人が積極的に関わっていく分野ではアナログが作業がまだまだ多くなっています。人材活用などにおいてデータをもとに数値化する動きが高まっています。

LegalTech

法律分野になります。グローバルなビジネスが増えていく中で、各国の法律を遵守しつつも高速な対応が求められるようになっています。また、仕業や企業法務などをクラウド化する上でも注目されています。

HealthTech

健康分野は常に注目の高い分野です。センサーを使って個人の状態をモニタリングし、変化するステータスに合わせて適切なアドバイスを行うといったことが考えられます。

AgriTech

農業分野もITテクノロジーがなかなか普及していない分野でしたが、IoTのセンサーと組み合わせた活用によって、これまで感覚でしか分からなかった情報が可視化されたり、省力化が実現しています。

FoodTech

衣食住の一つでもある食に対する取り組みです。宅配のようなものであったり、完全栄養食と呼ばれる食べ物の開発など多彩な展開が行われています。

SportTech

スポーツにおいてはバンドをつけて個人の活動量を測定したり、個人の活動をシェアするといった利用が行われています。プロにおいてもパフォーマンスを数値化する上でテクノロジーが活用されています。

FashTech

ファッション分野においては新素材の開発やセンサーをつけた洋服、感情によって色が変化する素材など未来的な試みが数多く実施されています。

GovTech

政府関係のテクノロジー活用です。主にオープンデータ系の活動で使われます。また、政府が出しているソフトウェアを改善、啓蒙するような活動も行われています。

AdTech

言わずと知れた広告系のテクノロジー活用です。広告分野はリスティング広告の登場以降、一気にテクノロジー主体になっています。

RETech

不動産×テクノロジーという分野です。住宅ローン、中古売買、賃貸などを自動化します。金融系と密着したサービス展開が多いようです。


他にもxTech分野は増えていくと思われます。旧態依然とした市場に対してテクノロジーがどう変革を起こせるか、xTechは楽しみな動きと言えるでしょう。

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