アプリやWebサービスをグローバル展開する中で翻訳は欠かせません。単語単位で翻訳できるもの、HTMLをまるごと翻訳できるものなど様々に存在します。今回はそんな翻訳APIをまとめて紹介します。
Microsoft Translator - Built for enterprise
Microsoftの提供する翻訳サービスで、個人用と業務用に分かれて提供されています。業務用はCognitive Servicesの一サービスとして提供されています。
Microsoft Translator - Built for enterprise
Google Translate API - 高速で動的なローカリゼーション | Google Cloud Platform
90を越える言語に対応した翻訳エンジンです。HTMLドキュメントを送るだけで翻訳結果を返してくれる機能があります。
Google Translate API - 高速で動的なローカリゼーション | Google Cloud Platform
WorldLingo翻訳API開発ツール
60カ国語以上に対応した翻訳APIです。XMLで結果が返却されるようです。公式サイトの翻訳結果(下記リンク)が若干品質に難が感じられてしまうのが残念です。
翻訳API(英語,中国語,韓国語,タイ語,欧州語等)|クロスランゲージ
日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語などに対応しています。APIはSOAPとRESTで提供されています。
翻訳API(英語,中国語,韓国語,タイ語,欧州語等)|クロスランゲージ
Gengo
Gengoは自動翻訳ではなく人力翻訳になります。結果は即時には返ってこず、数日で結果が得られます。API経由で翻訳を依頼すると、若干値引きされます。サンドボックスがあるのもポイントです。
Language Translator - IBM Bluemix
ニュース、特許、会話などのカテゴリから翻訳対象の言語を選択できます。毎月25万文字は無料で利用できます。言語の識別については数十カ国語から自動選択されます。
Language Translator - IBM Bluemix
システム連携|ビジネスをスマートにするオンライン自動翻訳ソフト ヤラクゼン
自動翻訳と人力のクラウド翻訳両方があります。APIでそのどちらを使うかを指定できます。サイトや情報の特性に応じて切り替えられるようになっています。
システム連携|ビジネスをスマートにするオンライン自動翻訳ソフト ヤラクゼン
スピード翻訳 by GMO : 翻訳 API
特にECサイトにフォーカスしているようです。APIからの場合、30%安く依頼できるようになっています。依頼から納品までをAPIのみで行うので人力ながらも自動化が可能です。
業界特化型AI翻訳プラットフォームサービス
そして弊社NTT Communicationsの事例紹介になります。 まだβ版提供となっていますが、業界特化型AI翻訳サービスの提供を開始しました。 利用する業界や用途に特有の語彙や言い回しをAIに学習させておくことで、汎用的な自動翻訳に比べて高い精度の翻訳機能を実現できる仕組みです。β版の提供に合わせ、NTT Comと共同でビジネスを検討するパートナー企業を募集しています。
パートナリングの先行事例として、株式会社QUICKが提供する個人投資家向け情報サイト「QUICK Money World」において、「AI翻訳PF」を利用してツイッター上の英語によるツイートを翻訳するサービスを提供中です。
Google翻訳がAIによって一気にレベルアップしたという話は以前に出ましたが、それ以外の翻訳サービスについてもレベルが上がってきています。なお、Google翻訳の結果を商用利用することについては著作権や利用規約にその記述がないことなどから避けた方が良いと考えられます。
品質から言うと、人力の方がまだまだ精度が高いように感じます。利用目的によって使い分けるのが良いでしょう。