今年もSecCapに協力しました

技術開発部セキュリティユニットの山崎です。

enPiT-Security(愛称 SecCap)1において、今年度もNTT Comは協力企業として、2019年8月27日(火)~8月30日(金)の4日間に渡って産学連携によるリスクマネジメント演習を行いました。セキュリティユニットの伊藤、後藤、星野、久保、山崎がNTT Comの“Security Bootcamp プログラム”を用いて演習を行いましたので、初日の模様を紹介します。

SecCapとは

SecCapは、セキュリティを正しく理解し、実社会で生かすことのできる実践力を備えた技術者や経営者、すなわち産業界が求めるセキュリティ実践力のあるIT人材を増やすことを目的として、2013年より5つの連携大学(情報セキュリティ大学院大学、奈良先端科学技術大学院大学、北陸先端科学技術大学院大学、東北大学、慶應義塾大学)が中心となり始動したプロジェクトです。 NTT ComもSecCapの目標である「セキュリティ対策を技術面・管理面で牽引できる実践リーダーを育成する」を実現するため、開設当初より技術演習をはじめとした協力を続けています。

NTT Comの“Security Bootcamp プログラム”

NTT Comでは座学による幅広い知識の獲得に加え、ハンズオンによる実践的な研修を重視しています。この方針に沿って技術開発部で独自に開発したセキュリティ研修が “Security Bootcamp プログラム”です。 プログラムの受講者は「受講者ポータルサイト」とさまざまな攻撃を再現して分析・解析する作業を安全に行うための「サイバー攻撃テストベッド」上の仮想環境を通じて演習を行います(図1)。

Security Bootcamp プログラムでは「Basicコース」と、応用力をつけるための「Advancedコース」(図2)の2コースを設け、いずれもセルフトレーニングにより学習できるようデザインしています。

SecCapでは、Advancedコースの一部をSecCap向けに特別にカスタマイズし、1日コースとして提供しました。

演習模様

演習当日は、講師・スタッフはじめ、若手社員を中心とした有志13人がチューターとして加わりました。チューターにとっても初めての演習となるため、事前に同演習を受講してもらうことでチューター自身のスキル向上を図り、あらかじめ学生がつまずきそうな場所を推定したり、スライドや配布資料で分かりづらかった点を改善したりするなど、より充実したサポートができるように努めました。その甲斐あって、参加学生からは、次のような大変高い評価をいただきました。 -「今回の演習では、全体を通してつきっきりでチューターの方に気遣っていただき、アドバイスもいただけたので、進捗が滞ることなくはかどって、短い時間の演習でも効率よく集中して取り組むことができました」 -「セキュリティに関してはあまり詳しくなかったのですが、わからない箇所があったときには逐一チューターの方が解説してくださったので、理解しながら進めることができました」

最後に演習を終えて、慶應義塾大学大学院の砂原教授から「リスクマネジメント演習には、NTT Com様はじめ協力企業様から多大なご協力をいただいており、セキュリティ最前線で活躍されている社会人の方々と学生の交流を実現する大変有意義な機会となっています。重ねてご対応に感謝申し上げます」とのお言葉をいただきました。引き続き産学連携によるセキュリティ人材、実践的リーダー育成に貢献していきます。

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