この記事は、NTT docomo Business Advent Calendar 2025 17日目の記事です。
はじめに
本記事は、コミュニケーション&アプリケーションサービス部でビジネスdアプリの開発を担当している 立木・富田・西谷 の共同執筆です。
私たちは、ビジネスdアプリという、ビジネスパーソンの仕事や生活に役立つポータルアプリを開発しています。
ビジネスdアプリチームでは、モバイルアプリ・フロントエンド・バックエンドなどの開発とデザインの一部を社員で内製しており、以下の記事で以前記載したようにGoogle Cloudのサーバーレスサービスをフル活用しています。
サーバレスをフル活用したビジネスdアプリのアーキテクチャ(前編)
サーバレスをフル活用したビジネスdアプリのアーキテクチャ(後編)
このため、私たちのチームではGoogle Cloudのプロフェッショナルレベルの資格をチームメンバー全員が1年間に1個以上取得するという目標を立て、昨年度は全員目標を達成しています。
その中でも、同チームのメンバー3名(立木・富田・西谷)が Google Cloud 認定資格の全冠(※2025年8月時点)を達成 し、Google Cloud Partner All Certification Holders 2025 に選出されました!
受賞者の一覧はこちら
本記事では、社内で知見を共有することを目的として、全冠者による座談会 を開催したので、その内容をまとめてご紹介します。
Google Cloudの資格について
まず、Google Cloud 認定資格とは何かについて説明します。
Google Cloud 認定資格は、Google Cloud に関する知識・スキルを公式に証明するための資格です。
Google Cloudを使ったクラウドアーキテクチャ設計、データ分析、セキュリティ、ネットワーク、機械学習、DevOps、Workspace管理など、資格ごとに求められる専門性が異なります。
このGoogle Cloudの認定資格を全て保持している、パートナー企業所属のエンジニアを表彰するプログラム 「Google Cloud Partner All Certification Holders」 が、今年から始まりました。
2025 年版では、2025年6月1日時点で一般公開されているすべての認定資格が対象となり、合計13資格が要件として定められています。
言語は不問で、バージョン更新に伴うベータ試験も対象です。また、Associate Google Workspace AdministratorについてはProfessional Google Workspace Adminstrator(PGWA)で代替可 とされています。
また、2025 年版の募集は 2025年8月18日に公式発表 され、8月18日〜9月30日の約1か月間が応募期間、10月に審査、11月に選出者発表 というスケジュールで実施されました。
対象資格は以下の通りです。
- Cloud Digital Leader Certification (CDL)
- Generative AI Leader Certification (GAIL)
- Associate Cloud Engineer Certification (ACE)
- Associate Data Practitioner Certification (ADP)
- Associate Google Workspace Administrator (AGWA)(PGWAでも可)
- Professional Cloud Architect Certification (PCA)
- Professional Cloud Developer Certification (PCD)
- Professional Data Engineer Certification (PDE)
- Professional Cloud Security Engineer Certification (PCSE)
- Professional Cloud Network Engineer Certification (PCNE)
- Professional Cloud DevOps Engineer Certification (PCDE)
- Professional Cloud Database Engineer Certification (PCDBE)
- Professional Machine Learning Engineer (PMLE)
※2025年12月時点では、上記に加えて Professional Security Operations Engineer (PSOE) が新たに追加されています。
資格レベルと有効期限
Google Cloudの資格は、主に以下の 3段階のレベル に分類されています。
Fundamental
クラウドの基本概念や Google Cloud の概要理解が中心。 クラウド未経験者やビジネス職にも向けた入門レベル。 有効期限:3年Associate
実践的な Google Cloud の利用スキルを問う技術者向けレベル。 特に 運用・デプロイ担当者 や、これから Professional を目指すエンジニアの基礎固めに相当。 有効期限:3年Professional
クラウドアーキテクチャ設計、セキュリティ、データ分析など、専門領域で高度なスキルが求められる最上位レベル。 難易度が最も高く、試験自体の設問も実務寄り。 有効期限:2年
Google Cloud Partner All Certification Holders に申請する際は、全ての資格を有効期限内にする必要があリます。このため、更新時期の管理が重要 になります。
座談会
ここからは、9月末に社内で行われた座談会の内容について紹介します。
Google Cloudの全資格を取得した、年次の異なる立木(若手)・富田(中堅)・西谷(ベテラン)の3名が、それぞれの視点で8つのテーマで座談会を行いました。
当日の流れ
当日は、Google Cloud Japanのテクニカルマネージャーの方をお招きし、オンラインで1時間行いました。
オープニングから始まり、まずGoogle Cloud Japanの方からGoogle Cloudの資格制度に関する説明がありました。
その後、座談会の登壇者3名(立木・富田・西谷)から自己紹介があり、座談会に進むという流れで行いました。
具体的な流れは以下の通りです。
- オープニング
- Google Cloud認定資格・学習制度の説明(Google Cloud Japan テクニカルマネージャー)
- 自己紹介
- 座談会
- 質疑応答
テーマ
座談会のテーマは以下の内容でした。
8つのテーマについて話し、最後に質疑応答を行いました。
今回の記事では、その中でもいくつかのテーマをピックアップして、内容を紹介します。
資格取得を始めた理由
3名とも 「体系的な知識習得」 が大きな理由でした。
Google Cloudはサービスが幅広く、業務で使う範囲だけでは偏りが出やすいため、資格取得を通じて全体像を把握したいという共通のモチベーションがありました。
また、クラウドの知識がない若手社員にとっても、体系的な知識を得られるので、良い教材になりそうです。
立木(若手):入社直後クラウドに関する知識が全くなく、知識を得たかったため、まずはアソシエイト資格(ACE)から着手。
富田(中堅):普段触れないサービスも知識として得て、業務に活かしたいという思いからスタート。
西谷(ベテラン):2018年に内製開発を始めた当初、AWSに比べて日本語情報が少なかったので、体系的に学ぶため資格取得を決意。年齢問わず、挑戦できることを示したかった。
学習のコツやTips(英語の試験対応)
3名とも 公式のサンプル問題などの模擬問題集を活用 し、Google Cloud Skills Boostで実際にサービスを動かす ことで、理解の定着を図っていました。
また、ハードルの高い英語の試験では、模擬問題集を解く際にブラウザの翻訳機能などを用い、時間の短縮をしていました。
立木(若手):公式のサンプル問題や市販の模擬問題集を活用。英語は翻訳ツールを使い、専門用語も覚えるようにした。
富田(中堅):試験対策マニュアルやネットの情報で全体像を掴み、Udemyなどの模擬試験で実践。
西谷(ベテラン):苦手分野はGoogle Cloud Skills Boostで実際にサービスを動かして学習。英語試験はブラウザ翻訳機能を活用。
どの資格が大変だったか
3名とも「Professional Machine Learning Engineer」・「Associate Google Workspace Administrator」・「Professional Cloud Network Engineer」など、業務で普段使わない領域の資格の取得に苦労したようです。
特に、 「Professional Machine Learning Engineer」 と 「Associate Google Workspace Administrator」 の2つは、3名中2名が特に学習に時間がかかった資格としてあげていました。
普段馴染みのない専門用語を覚える必要があり、難易度が高かったようです。
立木(若手):「Professional Machine Learning Engineer」と「Associate Google Workspace Administrator」。試験を受けた当初は英語しかなく、用語も覚える必要があったため、難しかった。
富田(中堅):「Professional Machine Learning Engineer」と「Associate Google Workspace Administrator」。業務で触れた経験がほとんどなく、理解に時間がかかった。
西谷(ベテラン):「Professional Cloud Network Engineer」。普段サーバー開発中心の業務でネットワーク構成(BGP、専用線など)に触れる機会が少なかったため。
参加者からの質問・コメント
座談会の参加者からは「全冠維持のモチベーションはどこから来るのか」や、「IAM関連の学習で役立ったコンテンツは何か」などのさまざまな質問がありました。
登壇者からは「全冠取得という目標の分かりやすさや、Google Cloud Partner All Certification Holdersで表彰されることがモチベーションになる」といった話や、Google Cloud Skills Boostなどの具体的な学習コンテンツに関する情報があり、参加者のGoogle Cloudの資格取得のモチベーションを高める良いきっかけになったようです。
まとめ
本記事では、Google Cloud認定資格の概要と、Google Cloud Partner All Certification Holders 2025 に選出されたメンバーによる社内座談会の様子、そこから見えてきた学習のポイントについて紹介しました。
座談会を行うことで、参加者のGoogle Cloud認定資格の取得のモチベーションにつながり、良いきっかけとなりました。
皆さまももし興味があれば、Google Cloud認定資格の全冠を目指されてはいかがでしょうか!
それでは、明日の記事もお楽しみに!
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