ハッカソンでIoT腹巻きを作ったら、競馬の冠レースを開催していた話

この記事は、 NTT docomo Business Advent Calendar 2025 の16日目の記事です。

社内サークルのメンバーでハッカソンに参加した結果、気が付いたら競馬の冠レースを開催していたという活動報告です。

はじめに

こんにちは、AIロボット部のサークルメンバーの宮岸(@daiking1756)です。 普段は5G&IoTサービス部で映像系サービスの企画やプリセールス的なお仕事をしています。

この記事では、AIロボット部のメンバー2名で参加した風変わりなハッカソンの模様と、風変わりな賞品をご紹介します。

AIロボット部の紹介

AIロボット部はものづくり系の社内サークルです。 普段はSlackで情報交換しながらメンバーが個人で作りたいものを作っています。

昨年のアドベントカレンダーの記事でもAIロボット部の活動を書いています! engineers.ntt.com

参加したハッカソンの概要

2025年3月、私たちは「創発遊戯 2025」という社会人向けのハッカソンに参加しました。 同ハッカソンが2024年に開催されたときの様子を、私がSNS上で見ていて、ユニークなハッカソンだなーと思っていました。 そんな時に、2025年開催の情報を聞いてAIロボット部のメンバーに声を掛けたのが、参加のきっかけでした。

このハッカソンはチーム毎に異なる「縛り」が適用されるという特徴があります。 縛りは「テーマ」「技術・素材」「その他 環境・条件」のカテゴリに分かれており、各カテゴリに約10個の縛りが用意されています。 各チームで選べるのはカテゴリと縛りの個数(最大4つ)までで、どの縛りが選ばれるかはランダムです。

今回我々は各カテゴリから1つずつ縛りを選びました。 選ばれた縛りは下記です。

縛りカテゴリ 縛り内容
テーマ 「でっかい」
技術・素材 100円均一ショップで買った素材を3つ以上取り入れる
その他 環境・条件 「スマホのみで」どこまでできるか、チャレンジする

他の参加チームでは「本業に関するなにか」や「シラフ禁止」などを引いており、どのチームも頭を悩ませながらも楽しそうに開発していた印象です。 うちのチームは「スマホのみ」縛りがかなり重いですが、やれるところまで挑んでみることにしました。

その他ハッカソンの詳細は下記に記載されています。 https://mashupawards.connpass.com/event/344340mashupawards.connpass.com

アイデアの背景とコンセプト

簡単にどんな作品を作ったのか紹介します。

我々はSMART HARAMAKIという腹巻き型のウェアラブルデバイスを開発しました。

「でっかい」縛り

「でっかい」という縛りに対し、普段小さいものを大きくするという逆転の発想から、スマートウォッチの巨大版を作ることにしました。アイデアが生まれました。 大きさ的に手首ではなくお腹に巻くようなものになりそうだったので、腹巻き型デバイスにしました。

100均アイテム縛り

100均アイテムの縛りに対しては、振動モーターは100均の電装ハンディプッシャーから分解して調達したり、スマホに拡大鏡を取り付けることで画面を巨大化させて「でっかい」に結びつけるなどの試みを行いました。 ハッカソン期間中、近所の100均をハシゴした回数は片手で収まりません。(たまたま3種の100均が徒歩圏内にあった)

「スマホのみ」縛り

一番大変だったのが「スマホのみ」縛りです。 序盤はWebアプリ側のベース実装はスマホからVibe Codingするなどで、スマホでの開発の新鮮さを楽しんでいました。 しかし、マイコン(ESP32)にプログラムを書き込む工程で苦戦してしまいます。1 次第にスマホの画面サイズでの開発や、マイコンとの接続不調に心が折れてしまい、PCでの開発に泣く泣く切り替えました。

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「お腹」に関連した機能

腹巻き型デバイスを作っていく中で、「お腹」に関連した機能として下記の機能を実装しました。

  • 満腹時計: お腹の膨らみを圧力センサーで検出して食事中の満腹度を可視化する。
  • 食べ物レーダー: 4カ所に設置したモーターの振動によって近くの飲食店の位置を伝える。「お腹が震える方向に歩けばご飯に辿り着く」体験を 実現。

私はウェブアプリ側の開発を担当したのですが、デバイス側を担当したメンバーからは「腹巻きに基盤を縫い付けるのが大変だった」という予想外の視点からのコメントがありました。 また、今回のハッカソンはリモート開催だったのですが、デバイスが中心となるプロダクトであっため、期間中に1度だけ出社してオフラインで作戦会議をしました。 モーターをLEDに変えたデバッグ用の回路を相方から受け取ったことで、その後の開発をスムーズに進めることができました。

デバイスの制作過程や作品の詳細は下記のページに記載しています。 protopedia.net

制約と創造性

「スマホだけで作れ」という縛りを引いた瞬間、正直『詰んだかも』と思いました。 でも、創造的制約の力の動画でも語られているように、制約って不思議で、逆にアイデアがどんどん湧いてきたんです。 知識としては知っていたものの、制約が新たな創造のきっかけになることを今回のハッカソン中に肌で感じました。

この記事を読んだ方が創発遊戯に参加することがあれば、縛りはMAXの個数を選ぶことをオススメします!

少し話はズレますが、生成AIに入力するプロンプトも出力結果への制約を課しているとみることができます。 制約が少ない・抽象的だと、欲しい出力が得られないということは、AIに置き換えてみると私たちは実体験としてよく知っているかと思います。

結果はオーディエンス賞!そして風変わりな賞品を頂く

参加者による相互投票の結果、SMART HARAMAKIはオーディエンス賞を受賞しました🙌 そしてオーディエンス賞の賞品として贈られたのが、なんと 地方競馬の賞レース冠権 でした。 (下記の通り賞品は三択から選べたのですが、一番楽しそうなやつにしました)

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船橋競馬場にて「みかかロボット杯」開催!

全国に15か所ある地方競馬場の中から、運営さんとも相談し、メンバーの家からも近い船橋競馬場で開催して頂くことにしました。

そして、2025年11月7日、ついに船橋競馬場にて、我々の冠レースが開催されました。 レース名は「みかかロボット杯」です! ハッカソン参加時のチーム名「みかかロボット部」が由来です。

レース当日の様子は下記でも投稿していますが、来賓室から見るレースは一味違う体験でした。 (と言っても、メンバー2人とも競馬場に行くのはほぼ初めてでしたが)

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おわりに

簡単ですが、創発遊戯への参加報告および船橋競馬場での冠レース「みかかロボット杯」の開催報告でした。 社内サークルでの活動でまさか競馬場に行くとは思っていませんでした。 次のサークル遠足はどこに行くのか、楽しみです。

また、ハッカソンは毎回何か新しい発見や学びがあるので、今後も継続的に参加していきます。 今回参加した2名ともハッカソン期間中に確定申告に追われながらの開発となってしまったことが反省点でした。 3月中旬のハッカソンに参加する際は、事前に確定申告を終わらせておくことをオススメします。

今後も、AIロボット部では遊び心と技術力を融合させたチャレンジを続けていきます。 次回の活動報告も乞うご期待ください!

それでは明日の記事もお楽しみに〜👋


  1. ArduinoやESP32系マイコンにSketchを書き込めるArduinoDroid というAndroid向けアプリがあるようですが、私の手元の端末では動作しませんでした。