NTTドコモビジネス イノベーションセンター テクノロジー部門 MetemcyberPJでの経験を通じ、私は「自分でやり切ること」と「チームとして成果を出すこと」のバランスの重要性を学びました。若手社員でも幅広い業務に挑戦できる環境の中で、責任感を持ちながらも周囲と協力することで、個人の成長とチーム成果の両立が可能であると実感しています。この記事では、その経験から得た学びと実践のポイントを紹介します。
はじめに
こんにちは。イノベーションセンター テクノロジー部門 MetemcyberPJの2年目社員、千坂知也です。 私は1年目の8月からMetemcyberPJに参画し、OSSコントリビューターとして開発業務に携わってきました。 はじめのころは主に開発コードを書くことに注力していましたが、2年目になってからは、他メンバーのコードレビューやマージ、デプロイ作業など、開発プロセス全体に関わる業務も任されるようになりました。また開発以外の案件支援業務にも携わる機会をいただきました。
こうした経験を通じて、単なる技術力のみならずチームで成果を出すための働き方や考え方についても多くの学びがありました。 そして、自分の成長を大きく感じた一方で、「自分でやり切ること」と「チームとして成果を出すこと」のバランスの難しさも同時に実感する経験をいたしました。
そこで、「自分でやり切ること」だけでチームは強くならないということを本稿にて述べたいと思います。
若手でも幅広く挑戦できる環境
MetemcyberPJでは若手社員であってもコード実装だけにとどまらず、他メンバーのコードレビューやデプロイ、また開発以外の案件支援など、幅広く経験できます。こうした経験を通じて技術的な知識のみならず、チームとしての開発体制のあり方なども学ぶことができます。
また、学ぶだけではなく、改善につながる意見があれば、若手社員であっても発言できます。そして、その意見がチームにとって有益だと判断されれば、柔軟に取り入れてもらえる文化があります。
私自身も、2年目でこうした役割を担当するようになり、自分の視野が大きく広がったと感じています。単にコードを書く力だけではなく、次の観点の視野を持つことが出来ました。
- ユーザーにとって必要なものは何か
- 今チームとして開発は順調に進んでいるか
若手社員の意見も柔軟に取り込んでもらえる環境のおかげで、先輩任せにするのではなく、自分自身の責任感も強まり、成長につながっていると感じています。
一方で、私自身がその責任感を持ちすぎたあまり、うまく動けなかった経験もしました。 若手社員の場合、次のような考え方に陥りがちなこともあります。
- 自分の担当業務だから最後まで自分の力でやろう!
- せっかく任せてくれたのだから最後までやり切りたい!
こうした意気込みは大切ですが、行き過ぎると周りが見えなくなることもあります。
さて、私自身のこのような経験について少し話してみたいと思います。
スクラムという前提
MetemcyberPJでは、スクラムというアジャイル開発手法を用いて開発を進めています。
スクラムではタスクを細かく分解し、チームメンバーで分担しながら開発を進めます。タスクを適切に分担することで、チーム全体の生産性を高めることを目的としています。 そのため、「特定の誰か一人が最後まで抱えなければならない仕事」はほとんどありません。
この前提があるからこそ、状況に応じて役割や優先順位を見直しやすく、若手社員も周囲と相談しながらチャレンジできる環境になっていると感じています。
私が経験した「抱え込み」
1月某日、案件支援業務の資料作成の期日が近づいていた一方で、並行して任されていた開発タスクにも注力しすぎてしまい、資料作成を後回しにしてしまったことがあります。その結果、期日直前まで資料が完成せず、最終的には先輩社員にサポートしていただきながら、なんとか完了させることになりました。
振り返ると、このとき任されていた開発タスクは必ずしも自分一人で最後まで担当しなければならない仕事ではありませんでした。「任された仕事を自分でやり切ろう」という思いが強すぎた結果、タスク全体の優先順位を見失っていたのだと思います。
この経験から学んだのは、「自分でやり切ろう」という責任感を持つことは大切であるが、同じくらいチームとしての成果を出すことも大切であるということです。
個人として頑張ることに意識が向きすぎると、かえってチーム全体の進行や成果に影響を与えてしまうことがあります。 チーム開発では「自分がやり切ること」も大事ではありますが、「今どの進め方がチームにとって最適か」も考えることが重要なわけです。
このとき、もし開発タスクを他メンバーに任せ自分は案件支援業務を優先していれば、資料の品質もより高く担保され先輩社員のサポートも必要になかったかもしれません。結果として複合的にチーム全体への良い影響につながったはずです。
タスクの優先順位のつけ方
このときの経験を通じて、私は自分でやりきることを意識するよりも前に、タスクの優先順位を冷静に見直すことを心がけるようになりました。
タスクの優先順位において、私が意識しだしたのは「工数」と「専門性」の2軸で整理することです。
- 工数が小さく、専門性の低いタスク
- 他メンバーに任せやすい仕事
- 工数は大きいが専門性の低いタスク
- 上記と同様に他メンバーに任せやすい仕事。特に経験のあるメンバーにお願いすることで、工数を削減されることが期待できる。
- 専門性が高いタスク
- タスクを細分化することで協力して進められることもある
このように、「他のメンバーが担うことで効率的に進行させられる仕事」を整理したうえで、自分の担当する範囲を決めていくことで、結果としてチーム全体の最適化につながると感じています。
また、若手社員のうちは、任された仕事がどれも同じくらい重要に見えたり、どこまでを自分で持つべきか判断が難しいこともあります。そのようなときこそ、一人で抱え込まず、優先順位や役割分担を周囲と相談しながら決めることが大切だと学びました。そうすることで個人の成果もチームの成果も両立できることに気づきました。
こうして、チーム全体の成果が最大化されるように仕事を整理し、自分の担当範囲を決めることが重要です。 MetemcyberPJ、そしてNTTドコモビジネスでは、個人の成果だけでなくチームとして成果を出すことも同じくらい大切にしています。
「この仕事のこの部分はお願いしたい」「こちらを優先したい」といった相談は、勇気が要るものかもしれません。
特に若手のうちは、「頼りなく見えないだろうか」「忙しい先輩に負担をかけてしまうのではないか」と考えてしまいがちです。
しかし、チームとして成果を重視する環境であれば、そうした相談は前向きな行動として受け止められます。
繰り返しにはなりますが、個人の頑張りは大切であり、それをチーム全体の成果につなげることの方も同じくらい重要です。上記の経験談でもタスクを適切に分担していれば、資料の品質を保ちつつ、自分も開発タスクで価値を出すことができたはずです。
上述した通り、NTTドコモビジネスは若手社員の意見を柔軟に取り込んでもらえます。だからこそ、「自分でやりきること」のみを最優先で考えるのではなく、チームとしてより良い成果を出すための行動をおこしてみましょう!
最後に
今回の経験から学んだのは、「自分一人でやり切ること」だけを目指すのではなく、チームとして成果を最大化することを意識することで、自分の成果もより価値のある形で発揮できるということです。 若手のうちは、目の前の仕事に真剣に向き合うほど、一人で抱え込んでしまうことがあります。しかし、チーム開発で本当に重要なのは、誰か一人が無理をしてやり切ることではなく、チームとしてより良い成果を出すことです。
私自身もこの経験を通して、「個人の成果を追いかけるだけ」から「チームの成果と自分の成果を両立させる視点」へと意識を変えることができました。
これからも、この環境の中でより良い開発の進め方を学びながら、自身の成長につなげていきたいと考えています。
チームとともに成長しながら開発に取り組みたい方は、ぜひNTTドコモビジネスに興味を持っていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。