APIを作る際にはシステムを構築する必要があります。実際、使えるシステムになるか未検証であったり、機能面の過不足が不明確な段階においてあまり作り込むのは避けたいところです。
そこで手元にある既存のリソースを手軽にAPI化してくれるソフトウェアを使ってみましょう。そうすることでモックアップの作成を高速化し、早期に検証が可能になります。
davbre/mira
MiraはRuby on Railsを使ったシステムであり、CSVファイルをWeb API化します。元データが静的ファイルなので、GETのみのインタフェースで提供されます。
外部システムとの連携において、CSVファイルをダウンロードした後に他のシステムにはAPI経由でデータを渡すと言ったような使い方もできそうです。
thestorefront/FastAPI
FastAPIもRuby製のライブラリで、PostgreSQLをAPI化するのに必要な機能を提供しています。公開するカラムなどを定義しておくだけで、JSON化できます。
jonahoffline/csv2api
CSV2APIはRuby製ライブラリで、CSVファイルをJSONまたはXML API化します。CSVファイルごとにパスが切られるので複数ファイルを扱うことができます。一覧表示のWeb表示もサポートしています。
julzhk/simple_api
Python製のライブラリでCSVファイルをAPIにします。Google App Engine上で動かす前提となっています。データを検索したり、返却するカラムを指定することが可能です。
acarl/pg-restify
PostgreSQLをAPI化します。多少の設定は必要ですが、HTTP経由でデータの取得はもちろん、追加や更新、削除にも対応します。
waldoj/instant-api
JSONファイルを読み込んでRESTfulなインタフェースを提供します。実データのJSONファイルでは検索したり、1件だけのデータを取得するような細かな操作はできませんので、よりプログラマブルな使い方が可能になるでしょう。
先日、Data簡単API化サービスというサービスがリリースされるなど、既存のレガシーな資産をAPIとして活かしたいというニーズは一定数ありそうです。自社データを振り返っても多くの資産が眠っているのではないでしょうか。
そうしたデータはファイルのままではシステム連携しづらいですが、API化することで新しい可能性が見えてくることでしょう。ぜひ活用してください!