60回を超える社内勉強会の紹介と、LINE横道氏の最新回レポート

本記事前半では、4年を越えて継続的に開催している社内ランチ勉強会であるTechLunchを紹介します。後半では、TechLunchの最新回について紹介いたします。

社内勉強会 / TechLunchとは

NTTコミュニケーションズではランチを食べながら、気軽に参加できる社内勉強会としてTechLunchを不定期開催しています。主に技術的なトピックを扱いますが、社内ハックのような裏話がトピックになることもあります。

誰でも気軽に参加できること、を重要視しているため、開放感のある場所で開催しています。開催模様はこんな感じです。

TechLunchは2014年の6月から始まっており、現時点(2018年9月)の段階で開催回数は60回を越えており、継続的に勉強会が続いています。目的としては、

  • 気軽に最新の技術や、基礎的な技術を学べること
  • 分からないことを気軽に聞ける人を見つけること

を挙げています。

特に後者は組織が大きくなってきた場合に効果的な目的です。組織が大きくなると、全員が同じ情報を知っているのは不可能かつ非効率であるため、「誰が何を知っているか」(トランザクティブメモリと呼ばれる)が重要です。TechLunchでは実際に、さまざまなチーム・部署のメンバが登壇しており、ちょっとした疑問を聞く際のネットワーキング強化にTechLunchは一役買っています。

社内のメンバが講演するだけではなく、社外からもゲスト講演いただくケースもあります。TechLunchの最新回はゲストにお越しいただいており、以下でその模様について紹介いたします。

TechLunch最新会から - アジャイル、リーンについて

LINE株式会社のアジャイルコーチでomoiyari.fm のパーソナリティでもある横道さんにゲストスピーカとしてお越しいただいて、「アジャイル、リーン」をテーマに講演いただきました。

以下で内容について簡単にご紹介いたします。

セッション概要としては、これまでもバズワード化してきたアジャイルという言葉について改めて考えてみようという、聴講者も参加するタイプのセッションです。

アジャイルという言葉は、さまざまな文脈で用いられており、意味の解釈が人それぞれであるケースもあります。本講演では、原点であるアジャイルソフトウェア開発宣言(Agile Manifesto)に立ち返りつつ、話が進められました。

講演の中では具体的に、「アジャイルとは価値観」である、という説明がなされました。アジャイルマニフェストの12原則を、ビジネス価値・マインドセットと捉えて説明もなされていました。

では「アジャイルである」とは何なのか?というと、これらのアジャイルの価値観に共感して改善の行動がとれていれば、「アジャイルである」ともいえます。HOWに固執するのが重要なのではなく、共感した原則に沿って行動し、組織やチームを継続的に改善することが重要です。

一方で、組織やチームによって確立した文化があるため、実際に原則を適用して改善しようとしても難しいケースもあります。講演の中では、sli.doを用いて、実際の参加者からアンケートをリアルタイムで取り、難しい点についてディスカッションするスタイルで進みました。(この内容については、会社特有の内容もあるため、紹介は割愛させていただきます)

講演の最後には、

  • アジャイルの価値観
  • 個人の価値観
  • 会社の価値観

のそれぞれの関係性や共通点、そしてどのように歩み寄れるか、という課題提起があり参加者にとって非常に有意義な講演となりました!

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