もっと自社データを活用するために。API管理サービスまとめ

ここ数年、エンタープライズ分野において注目を集めているのがAPI管理サービスです。Webサービスからだけでなく、スマートフォンアプリや外部システムからもアクセスされるだけにパフォーマンスを可視化したり、自社のデータを加工して素早くWeb API化したいといった要望が出ています。

API管理サービスを使うことで自社のデータを素早く、かつ安全にAPI化できます。今回はそうしたサービスをまとめて紹介します。

3scale API Management Platform

Webサーバにプラグインとして導入し、トラフィックのコントロールであったり、トークンごとの課金管理も行えます。管理画面ではAPIアクセスを解析したり、ポリシーの設定、APIドキュメントの展開も可能です。

Mashery API Management

社内のデータをセキュアな状態に保ちつつ、Masheryを使ってAPIを公開したり、トラフィックを管理することができます。クラウド版とオンプレミス版があり(もしくはその両方)、ニーズに応じて組み合わせられます。なお、MasheryはIntelに買収されています。

Apigee

APIのトラフィックやステータスを監視してくれたり、APIのデザインも自由に行えます。課金の管理やスケールなども自動で行われますので、データを持っている企業はApigeeと組み合わせることで新しいビジネスの可能性が出てくるでしょう。

APIBond

既に公開されているAPIとアプリケーションの間に立ち、コンテンツの変換であったり、解析、検証、セキュリティの維持を行ってくれるサービスになります。APIの返却名を変えたり、バリデーションを行うことで、より安全に使えるようになります。

Restlet

ブラウザ上でAPIの設計を行い、そのまま公開できるサービスになっています。またJava向けにフレームワークを公開しており、AndroidやGoogle App Engineなどで同社の作ったAPIが素早く使えるようになっています。

Microsoft Azure API Management

Microsoft Azureを使ってAPIの設計と公開ができます。クォート制限を行ったり、モニタリング、複数のバックエンドを単一のエンドポイントに集約、ドキュメント機能などが提供されています。

IBM API Management Service

APIをコーディングレスで設計、公開できます。既存の資産を活かしてWeb API化でき、アクセス制御や監視、解析機能を提供しています。

Akana

既存のAPIに管理機能を追加します。ドキュメント管理、解析、マネタイズなどの機能が追加されます。

Mashape

APIのマーケットプレイスを提供しているサービスです。APIの返却するフォーマットを変換したり、アクセスコントロール、モニタリング、アラートそして課金管理も行います。

Amazon API Gateway

Amazon Web Servicesの一つとして最近リリースされたのがAmazon API Gatewayです。Amazon API Gatewayをフロントエンドとして、EC2やAWS Lambda、任意のWebアプリケーションにアクセスするAPIを作成できます。Amazon API Gatewayは主にトラフィック管理、認証、アクセス管理、モニタリング、バージョン管理などを提供します。


それぞれサービスによって提供される機能は異なりますが、既にあるWeb APIに解析、セキュリティ機能を追加するものであったり、全くのゼロからWeb APIを設計できるものもあります。既存の資産を活かし、ビジネスをさらに飛躍すべくWeb APIを活用してください。

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