xTechとは?

私たち、APIチームが提唱していこうとしているのがxTech(エクステック)と言うキーワードです。今回はその概要を紹介します。

xTechとは?

最近話題になっているFinTechというキーワードがあります。Finance(金融)×Technology(技術)という二つのキーワードを合わせた造語です。同様に、Agriculture(農業)×TechnologyのAgriTech(アグリテック)、Education(教育)×TechnologyのEdTech(エドテック)、Advertisement(広告)×TechnologyのAdTech(アドテック)などがよく知られています。そんな○○×Techという名称を総称してxTech(エクステック)と呼んでいます。

xTechとAPIの関係とは?

ではxTechにおいてAPIはどう使われているのでしょうか。ほぼすべての施策において、技術的基盤になっているのがAPIと言えます。企業間連携はもちろん、複数の企業が提供するデータを合わせたり、自社のサービスにコンテンツを付与するといった場合もAPIを使っています。そういった作業が自動化されなければ、コストが増大してしまって付加価値としての意味がなくなってしまうでしょう。

あえてAPIという単語をあげるまでもなく、xTechにおいてAPIの存在は当たり前のものとして浸透しています。

なぜ今xTechなのか

FinTech、Agritech、EdTechなど、なぜ多くのxTechキーワードが生み出されているのでしょうか。それはテクノロジーの発展と、スマートフォンの普及によってインターネットが常時存在する生活が当たり前になっていることが一つのポイントになってくると考えられます。また、IoTも合わせてスマートフォンとともにセンサーデバイスが数多く存在します。私たちが日々生活するだけで、そうしたスマートフォンやWebブラウザの操作、センサーデバイスから刻々とデータが生成されるようになっていると言えます。

そうして集まったデータを旧来の市場にぶつけることで新しい付加価値を生み出せるようになってきたと言えるでしょう。AdTechのように元々テクノロジー主体だった分野はもちろん、農業や教育、医療などインターネット技術とは縁遠かった分野においても活かせるデバイス、センサーが登場してきています。

私たちは何をすべきか

xTechへの取り組みは主に2つ考えられます。一つはテクノロジー分野にいる人たちです。テクノロジー分野にいる人たちは他の市場へ働きかけることでAPI開発、他企業との連携など大きなチャンスを掴める可能性があります。ただし他の市場においてはテクノロジーへの投資金額が大きくないこともあり、スクラッチで開発するよりもAPIマネージメントサービスを使った素早い実装、スモールスタートな実証実験が求められるでしょう。また、他市場への知識が圧倒的に不足しているため、まずその市場の学習と理解が必須になります。

もう一面は農業、教育、医療などの分野に携わっている企業です。こうした企業では従来のワークフローでビジネスが回ってしまっていることが多く、それをさらに改善、拡大したい、新しい収益構造を生み出したいという強い欲求が必要になります。ただしテクノロジーへの知識が不足しているため、まず地場のシステムインテグレータなどに相談してみるのが良いでしょう。その際には企業の大小ではなく、先進的取り組みを積極的に行っているか、xTechへの知識があるかといった点がポイントになるでしょう。


xTechは去年くらいからの動きになります。まだまだはじまったばかりで、今年や来年は新しいサービスや事例が登場してくることでしょう。ぜひこの動きに追従し、取り組んでみてください。

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