形態素解析から感情分析まで。日本語を分析/解析するAPIまとめ

日本語分析などのアプリケーションを作成する場合、大量のデータを元に形態素解析など利用して制作するのが主体となります。しかしその形態素解析についても既存の解析用APIを利用することで、車輪の再開発を行わないで済む可能性があります。今回は日本語の分析系のAPIをまとめてみました。

Yahooのテキスト解析

テキスト解析では古くからあるAPIサービスの一つです。アプリケーションID毎にリクエスト数などが規定されていますので、利用にあたっては注意が必要です。

日本語形態素解析

日本語テキストを形態素解析するAPIです。特徴的なのは出現頻度情報も得られることと、品詞や名詞の単位でフィルタできる点でしょう。APIの形態素解析としては使いやすいものの一つです。

かな漢字変換

ローマ字、ひらがなのテキストから文節毎に変換候補を返却するAPIです。Web上から入力された文字を漢字変換するなどのシーンで利用できそうです。変換可能な最大文字数は80文字なのですが、十分実用的でしょう。

ルビ振り

漢字かな交じり文を解析して、ひらがなとローマ字表記を返却するAPIです。小学生、中学生などのグレードも指定できますので、テキストの読み手に合わせて解析が行えます。

校正支援

日本語テキストの校正を行うAPIです。文字の入力ミスや言葉の誤用をはじめとして不適切な表現が使われていないかなど、校正を機械チェックするのには便利な機能になります。文章入稿時やメールの送信前などのシーンで利用できそうです。

日本語係り受け解析

日本語文の係り受け関係を解析する機能を提供します。

キーフレーズ抽出

日本語のテキストから特徴的な表現(キーフレーズ)を抽出し、そのスコアも表示できるAPIです。文章からキーフレーズを抽出することで、自動でタグを付けたりするなどに応用できそうです。

gooラボの日本語解析API

名寄せや商品コメントなどを中心に、APIがそろっている印象です。使い方はシンプルで簡単に導入できそうです。

商品評判要約API:Product Review Summarization API

商品評判(コメントなど)に対して、要約してくれるAPIです。

語句類似度算出API:Japanese Word Similarity API

リクエストで送られた2つの語句について、発音内容を解析比較してその類似度を0-1の範囲で分析するAPIです。人名の名寄せ確認や、商品名が多様な表記となっている場合に利用シーンがあるでしょう。

形態素解析API:Japanese Morphological Analysis API

日本語の形態素解析を行うAPIです。

固有表現抽出API:Japanese Named Entity Extraction API

人名や地名などの固有表現を抽出するAPIです。

日本語解析エンジン「なずき」

アンケート文章やメール文章、ウェブページなど、ひとかたまりの文章から「キーワード」「感性」「分野」を解析してくれる高精度テキスト分析APIです。

利用想定としては、製品サポートのメール対応で事前にメール内容から苦情か否かを振り分けたり、Webページのコメントを「不満」「要望」に分類するといったことが考えられるでしょう。

日時・地名・人名を抽出する、5W1H抽出API

日本語テキストから日時、地名さらに人名などのメタデータを数値化、正規化することが可能なAPIです。スケジュール管理や名刺管理に応用できるのではないでしょうか。他にも同サイトでは感情解析APIなど日本語に対してユニークなAPIをそろえています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。各APIは似たようなものでも細かく見ると日本語特有の奥深さがあり、それぞれが特徴的です。各APIをマッシュアップすることで、新たな発見もあるかもしれません。ぜひみなさんの利用シーンに合わせて使い分けて下さい。

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