Webシステムにおいてネットワーク速度は常に問題になります。特に最近は動画コンテンツが増えているため、ネットワークへの投資を控えるとユーザが大いにストレスを感じてしまうでしょう。
そこで今回はCDNをまとめて紹介します。特にAPIを提供しているものになるので、システムと連携してダイナミックにコンテンツを配信できるはずです。
CDN by MaxCDN | Experts in Content Delivery Network Services
MaxCDNのAPIでは各種プログラミング言語向けにSDKが提供されています。Python/Ruby/PHP/Node.js/.NET/Goとなっています。これらのSDKを使って、MaxCDNがフルコントロールできるとのことです。
また、GitHubとの連携によって、コードをアップロードするとCDNのキャッシュをクリアすると言った操作もできます。
CDN powered by KeyCDN | Content Delivery Made Easy
KeyCDNのAPIはRESTfulに操作が可能です。ゾーンの作成、一覧、更新、削除などがすべてAPI経由で操作できます。CDNのステータスや課金情報の取得も可能です。
KeyCDN API | CDN API Documentation
Rackspace: Managed Dedicated & Cloud Computing Services
クラウド管理サービスを提供するRackspaceでは独自に提供するCDNのAPIを提供しています。サーバ自体の運用はRackspaceにお任せですが、サーバのレスポンスについて高速化または調整したい時に使えるでしょう。
Rackspace CDN API 1.0 - Rackspace Developer Portal
CDN by MetaCDN - Live Streaming - Content Delivery Network
MetaCDNは通常のCDNの他、ライブストリーミングに特に強みを置いています。APIからでももちろんライブストリーミングに関する操作ができます。CDN配信するコンテンツの登録や削除と言った操作ができます。
Content Delivery Network (CDN) | CDN77.com
CDN77ではCDNの操作はもちろんのこと、課金、データセンターのロケーション、請求書、ログ、レポート、ストレージとストレージの場所に関するデータの取得、操作がAPI経由でできるようになっています。
jsDelivr - A free super-fast CDN for developers and webmasters
誰でも使える無料のパブリックCDNであるjsDelivrのAPIです。データが自由に登録できる訳ではありませんので、登録されているライブラリの一覧やバージョンリストを取得できるAPIとなっています。
jsdelivr/api: API for public CDNs
選ばれる次世代定額CDN|レッドボックス
CDNは一般的に従量課金制ですが、レッドボックスは定額のCDNとなっています。APIではキャッシュの削除に対応しており、正規表現もサポートしています。
定額CDN「エッジキャッシュ」にAPI機能追加!正規表現も正式サポートしました。 | レッドボックス
Affordable CDN by CDNsun | Content Delivery Network
ライブストリーミングへの対応や1TBあたり45ドル、ソフトウェアダウンロードサポートなどの特徴があります。APIではサービス、ストレージ、ロケーションなどが操作できます。
Content Delivery Network (CDN) & Cloud Computing Services | Akamai
CDNの最大手として知られるAkamaiもAPIを提供しています。開発途中のAPIも多く、力を入れているのが分かります。その数も多く、運用からレポーティング、決済まで幅広く対応しています。
Amazon CloudFront CDN (コンテンツ配信とストリーミング) | AWS
Amazon Web Servicesが提供するCDNです。Amazon S3と連携しており、WAFなど他のAWSと連携できるのが強みと言えます。動的なコンテンツ配信にも対応しています。
Amazon CloudFront CDN (コンテンツ配信とストリーミング) | AWS
CDNについては各サービスとも大きな差異はないと思いますが、APIについては提供範囲が大きく異なるようです。何でも高速配信というのではなく、より細かく指定できたりキャッシュのクリアができるものを選ぶのが良さそうです。
CDNは一般的に従量課金なので、全コンテンツをCDN化すると料金が高くなってしまいます。その点もAPIを使って細かくマネジメントすると良いのではないでしょうか。