政府、自治体のオープンデータを探そう。関連サービスまとめ

地方自治体や政府のオープンデータでの成功事例が多くなってきました。IoTやWebサービス、事業戦略などにも利用できる可能性をを秘めた情報もあることでしょう。そんなオープンデータを探すきっかけとなるサイトをまとめました。

DATA GO JP(データカタログサイト)

政府が運用する、情報ポータルサイトです。内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室で企画され、総務省行政管理局が運用しているとのことです。サイト内はオープンデータの検索が出来るようになっていて、各省庁、グループ、タグ、フォーマットで絞り込めます。また、開発者向けに、サイトで利用しているデータベースそのものの「オープンデータAPI」が用意されています。機会があれば、APIを試してみてはいかでしょうか。

LinkData.org

オープンデータを活用するために、データセットをまとめて検索できるサイトです。非常に多くの自治体データが検索できますので、まずはここで検索するとよいでしょう。
オープンデータを利用したアプリなども多く紹介されています。参考になるアプリも探すことができるのではないでしょうか。

公共クラウドシステム

ジャンルとしては今のところ観光情報だけとなっていますが、APIが用意されており、全データCSVでダウンロードも可能です。一つの観光情報のデータ量としては十分な情報があると思いますが、観光情報としてはもう少し写真が多いと良いので、その辺りは別の情報とマッシュアップすれば良いのではないでしょうか。地方の観光情報を探す点では非常に有益です。

自治体オープンデータ

福岡、北九州を中心としたオープンデータのサイトです。
まだ自治体数が少ないですが、サイトデザインも非常にまとまっており利用者に対して考えられているサイトです。
データセットも多く揃えられており、1時間で更新されるようなリアルタイムなデータも存在しました。 データもCSV形式、Excel形式が多くあり、データの二次編集がやりやすいと思います。

オープンデータの活用事例

防災情報 全国避難所ガイド

オープンデータを利用した、全国の避難所データが10万件以上収録されているスマフォアプリです。データベースは随時更新されているようで、一時滞在施設や給水拠点、医療機関などが検索できます。アプリ起動と同時に、現在地からの避難所が表示されるのはとても便利です。

カーリル | 日本最大の図書館蔵書検索サイト

オープンデータを利用して、全国の図書館を串刺しで借りたい本を検索出来るサイトです。本のデータベースとなると、重いというような印象を受けますが、カーリルにおいてはそれを払拭するようなスピードとなっており、公共のデータと、民間の技術がマッチした素晴らしい例だと思います。サイト自体でもオープンなAPIも提供されていて、過去には、そのAPIを利用したコンテストも開催されたようです。

オープンデータの今後

日本政府においても、「機械判読に適したデータ形式を、営利目的も含めた二次利用が可能な利用ルールで公開する「オープンデータ」の取組を推進しています。」
日本政府データカタログサイト より抜粋

ここで言う機械判読の定義なのですが、PCなどで表示や閲覧できる方法のことを指しているであろうことから、Excel形式、PDF形式の配布もあるようです。しかし企業などがシステムでデータ活用を行うとすると、データそのものが欲しい場合が多く、これらのフォーマットはとても扱いにくくなります。

情報によっては、CSVなどフラットデータも存在しますが、まだまだその様にまとまっているデータは少なく感じました。

公共データが自由に使える社会となっている現在、自社サービスへの取込、販売促進などなど…これからの益々増えていく政府・自治体のオープンデータを活用するアイデアを生み出して行くことが、さらなるオープンデータの発展を生むことでしょう。

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